日本の化粧品市場は、アメリカに次いで世界第二位の規模を誇る。
市場を支える日本女性のぜ各社の「美白」ブランド(美白夜前画に波。
たブランド)美白ニーズをキャッチすれば、アジア全域のマーケットにも対応できる。
口日本女性の美にかけるパワーが、外資系メーカーの視点をアジアに向けさせたともいえるのではないだろうか。
一利用者のすそ野が広がるアンチエイジング化粧品ホワイトニングブームが相変わらず根強い中、九九年に二気にブレイクしたのが、ビタミンAを精製したレチノールを配合し、しわ対策を前面にうたったアンチエイジング化粧品だ・レチノールは、米国では以前から医薬品としてニキビ治療に使用されてきた成分であり、二キビ以外にシワ対策にも効果があることは確認されていたが、紫外線の刺激に弱く、構造が不安定で変化しやすいデメリットがあることから、医療現場での利用にとどまっていた1.が、九九年に入ってからレチノール配合の新製品を発表するメーカーが続出。
化粧品市場はレチノールブームで盛り上がったl、先行したのは、エスティーローダーが一l月に発売した「ディミニッシェ」だr、次いで、クリスチャン・ディオールから「フユノメ、/A」が、ヘレナ・ルビンスタインから「パワA.」が発売され、いずれも品切れを起こすほどの人気を獲得したlリ国内勢も負けてない。
コーセーは、九九年.〇月に化粧品として始めてイクラやサケなどの赤い色素の元になる成分「アスクキチンサン」を配合した「リンクルAエッセンス」を投入。
体内でレチノールとして作用する成分「アスクキチンサン」に加えてしわに効果があるとされるベータカロチンやビタミンAもプラスした同製品は、約二〇万個以上を売り上げた大ベストセラー商品だ。
花王は、レチノール成分ではないが、海藻エキスを配合し、しわ対策を全面に打ち出した「ソフィーナセラティリンクルジェル」を発売。
これも順調な売上を示している。
知る人ぞ知る存在だったレチノールが九九年に入って一躍脚光を浴びたのは、ひとつには消費者側の意識の変化があるだろう。
しわは加齢により生じるだけではなく、生活環境の悪化、不規則な生活、睦眠不足、紫外線によってももたらされる。
アンチエイジングは、もはや年配女性だけのテーマではないのだ。
もちろん、複数のメーカーからまとめてレチノール配合の製品が発売された効果も大きい。
〝しわに効く〟というストレートな効果をうたったメーカー側のPRのうまさも、ブームに拍車をかけた。
年齢を重ねても美しくありたいのが女性の本音だ。
九八年にスタートした資生堂の「アクテアパート」、二〇〇〇年二一月に発売した四〇代向けの「ロズレイ」、九九年から投入されたカネボウの「ルシオル」シリしスなど、四〇代~五〇代の女性をターゲットにしたブランドも増えている。
市場に占める年配女性向け化粧品の存在感は今後さらに高まりそうだ。
と同時に、こうしたアンチエイジング商品は、ターゲットである年配の女性はもとより、若い女性の関心も強い。
早くから老化対策に力を入れる女性の増加は、潜在的マーケットの大きさを物語っている。
水に着目したシュウウエムラの「デイブシーウオーター」九八年にシユウウエムラ化粧品が発売した「ディプシーウォーター」は発売以来、好調な売れ行きを示し、すでに販売本数は九〇万本近くにも達している。
二〇〇〇年中にはー〇〇万本に達する見通しだ。
「ディプシーウォーター」は、「水と肌の関わり」を長年追求してきた同社が高知県室戸沖で採取された海洋深層水を商品化したものだ。
水深二〇〇メートル以上の海水は深層水と呼ばれ、ミネラルが豊富で保湿性も高い。
この深層水の研究に早くから着手し、八九年から取水装置を設置しているのが高知県海洋深層水研究所だ。
シユウウエムラは深層水の特質に注目し、九八年から海洋深層水プロジェクトをスタート。
同研究所が汲み上げる深層水を化粧品に応用した。
深層水を利用した化粧品は世界でも「ディプシーウォーター」が始めてだが、シユウウエムラはさらにもうひとつ、世界初の技術もプラスした。
フランス・グラース産のハーブに水蒸気をかけ蒸留した後、抽出した芳香蒸留水から水溶性アロマを抽出し、これを深層水に加えたのだl。
アロマの種類は、カモ、、、-ルやベルガモット、ミント、セージなど八種類、無香料を好む人のためにフレグランスフリーも揃えて、仝九種類のラインナップとなった「ディプシーウォーター」(l一五〇ミリリットル∴一〇〇〇円一は、化粧水として顔に利用する以外に髪やボディにも利用できる。
l保湿性とリラックス効果を実現した応用範囲の広いアイテムだl。
シユウウエムラは、九九年八月に室戸沖にプラント「室戸工場ミューゼアム」を完成させ、量産体制を整えた。
別ブランド「マリー・レイ・アポジ工」にも深層水を応用し、今後、深層水を使った商品をさらに増やす計画だ。
化粧品の原料の大半は水。
その水の重要性に着目し、女性が好む自然のアロマをプラスして、ナチュラル感あふれる製品を生みだしたシユウウエムラの着眼点のよさ、技術力が大ヒットに結実したのであるリ医者が開発した化粧品、ドクターズコスメ急増ドクターズコスメ、あるいはメディカルコスメと称される化粧品が、肌のトラブルに悩む女性の間で人気急上昇中だ。
このドクターズコスメとは、その名の通り、肌の専門家である皮膚科医が開発に携わった化粧品をいい、ここ数年でその種類は急激に増えている、Jこれまでは皮膚科医が通院する患者のために処方し、一部の消費者の間で口コミで広がっていた〝限定商品〟が大半だったが、ここ二、三年、小売に進出し販路を拡大するドクターズコスメが増え、その存在は広く一般にも知られるところとなってきた′Hこのカテゴリーの章分けともいえるのが、七〇年に皮膚科・整形外科医の桜井麟氏が手掛けた「リ、/サクライ」や、L三年に誕生した「コンテスLだ∵前者は、肌への刺激をできるだけ少なくすることに徹底的にこだわって開発された化粧品ソ後者は、敏感肌の人向けに皮膚杵ルートで市場を開拓した化粧品であり、医者が直接開発に携わったわけではないが、皮膚科医のニーズを反映させながら商品を開発したその経緯やコンセプト、販路を考えれば、間違いなく八〇年代に登場したのが、長年アトピー治療に取り組んできた石井祀次郎氏が開発した.、エムディ化粧品」だピアスグループが発売しているlアクセーヌ」も老舗ドクターズコスメのひとつリピアスグループのオリリー事業部は、七二年から皮膚杵医の中山秀夫氏を中心に化粧品原料の中からアレルゲンを除去する研究を始め、七三年にオリリー、山之内製薬、味の素、鳥居薬品、東レなどが共同でACS研究会を発足石この研究成果を生かして発売されたのが、「アクセーヌ」の前身ブランド「クリ二カ」だ。
「アクセーヌ」にリニューアルされたのは八四年。
すでに多くの百貨店に直営店を構え、ドラッグストアや薬局でも販売されている。
扱い店舗数は五〇〇店以上。
ドクターズコスメの中では、極めて販路の広いマスブランドである。
、九〇年代に入ると、ドクターズコスメの数は一気に拡大する。
九二年に皮膚科医・津田撮子氏が開発した「フィルナチユラント」は、ニキビに悩む成人女性の間で人気のブランドだ。
小売にも意欲的で、九九年には三越の新規出店者募集に応募し、三越新宿店、次いで三越銀座店にも進出した。
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